とっさのときほど、いつもの反応が先に出る
普段なら、落ち着いて考えられる。
どうすればいいのかも分かっている。
以前より考え方も変わったし、自分なりに成長したと思っている。
それでも、予想していなかったことを言われたとき。
絶対に失敗したくない場面に立ったとき。
大切な人との関係が悪くなりそうになったとき。
考えるより先に、いつもの反応が出てしまうことがあります。
強く言い返す。
黙ってしまう。
相手に合わせる。
自分から引く。
必要以上に焦る。
そして、その場が終わってから、
「またやってしまった」
と気づく。
変わったはずなのに、なぜ元に戻ってしまうのか
本を読んだり、講座で学んだりして、考え方が変わることがあります。
カウンセリングやコーチングを受けて、それまでとは違う自分になれたと感じることもあります。
それでも、とっさの場面になると、昔からの反応が出てしまう。
それは、頭で理解したことと、とっさに出る反応が、いつも同じように変わっていくとは限らないからです。
私たちには、もともと持っている反応の特徴があります。
さらに、これまでの経験や育ってきた環境の中で、いつの間にか身についたクセもあります。
普段は表に出なくても、余裕がなくなったときや、自分にとって重要な場面になると、それまで隠れていた反応が先に出ることがあります。
その反応によって、本当は望んでいなかった言葉や振る舞いにつながり、欲しかった結果から遠ざかってしまう。
私は、そんな「こうしたい」と思っている方向とは反対に出てしまうものを「逆行動」と呼んでいます。
考え方から変わらなかったら、違う方向から見てみる
「次は落ち着こう」
「もっと自信を持とう」
「相手の立場になって考えよう」
そう思って変えられるなら、それでいいと思います。
でも、すでに何度も考え方を変えようとしてきたのに、大事な場面になると同じことを繰り返してしまう。
それなら、もう一度同じ方向から答えを探す前に、今の自分がどんな状態にあるのかを知ることから始めてみる。
自分では当たり前になっているクセ。
気づかないうちに繰り返している反応。
普段は表に出ないのに、ここぞというときだけ出てくるもの。
頭で考えて分かることだけでなく、身体から得られる反応も手がかりにしながら、自分を違う角度から見ていきます。
そこで気づいたことをもとに、その人の状態や特徴に合った方向から整えていく。
考え方を変えようとしても残っていたものを、これまでとは違う方向から見てみる。
それが、私が「逆行動」を見るときに大切にしている方法です。

30年の接客で見てきた「言葉と本音」
私は30年間、人と接する仕事をしてきました。
その中で感じてきたことがあります。
人は、いつも本音をそのまま言葉にするわけではないということです。
本当は気になっているのに、「大丈夫です」と言う。
助けてほしいのに、「自分でできます」と言う。
欲しいと思っていても、別の理由を口にしてその場を離れる。
言葉だけを聞いていると、その人が本当に望んでいることが見えないことがありました。
そして長く人と接していくうちに、これは接客の場だけの話ではないと感じるようになりました。
私たちは、人との関係でも、仕事でも、自分にとって大事な場面でも、本当に望んでいることとは違う言葉や振る舞いをしてしまうことがあります。
「本当はどうしたかったのか」と「実際に何をしたのか」。
その間に何が起きているのか。
そこを見ることが、現在の私の活動につながっています。

「なぜ?」を知るところから
KOKOZONOでは、大事な場面で思ったようにできない理由を、心理や脳だけでなく、身体や日々の生活など、さまざまな角度から取り上げています。
Stand.fmでは、
として、ここぞというとき、なぜかいつものクセが出てしまう理由を、日常の身近なケースからお話ししています。
ブログでは、人との関係、心理、脳、身体、食事、睡眠など幅広いテーマから、人の反応について掘り下げています。
まずは、自分にも「分かっているのに、とっさのときに出てしまうもの」がないか。
そこに目を向けるところから始めてみてください。

望む結果に近づける
逆行動ハンター まゆまゆ


